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次世代自動車も手掛ける自動車整備士は今後ますます社会のニーズが高くなる
2022年02月18日
目次
自動車整備に関する知識と技術を併せ持つ「自動車整備士」は国家資格です。この資格を持って働くことは、安全走行を実現し、人の命を守る仕事を担うことです。
人材の需要は高く、ハイブリッド、電気、水素、自動運転技術などを搭載した、次世代自動車の登場で仕事内容も進化し、自動車整備士はますます重要な職業・資格になっています。
自動車整備士のおもな仕事
定期車検
自動車整備士のおもな職場は、修理工場やガソリンスタンド、車検専門の工場などです。
具体的な仕事としてはまず「定期車検」があります。特に故障もなく走っている車でも、知らぬ間に内部の部品が劣化しており、放っておくと事故の原因になりかねません。
ベルト類やブレーキなどが正しく動くかをチェックしたり、部品が消耗していたら交換するなど、定期的な車検は地味ですが、交通事故防止のために非常に大切です。
緊急整備
「突然エンジンがかからなくなった」「ブレーキがおかしい」など、急なトラブルが起こった場合の整備です。そのトラブルの原因を突き止め、必要なら部品を交換したり、適切な修理を行います。
分解整備
通称オーバーホールと言われ、エンジンやギアなどを分解し、故障した部分を整備します。この作業は特に専門的な知識や技術を使うため、国から認可を受けた「認証工場」や「指定工場」だけがこの整備をすることができます。
自動車整備士のランク
3級は入門編
自動車整備士の資格は1級、2級、3級に分かれます。級が上がるにつれて技術の難易度が上がります。初心者はまず入門編として3級の取得を目指しましょう。
試験は学科・実技ともに自動車に関する基本知識や簡単な基本工作、一般的な修理が出題されます。
仕事をするなら2級が必要
プロの自動車整備士として仕事をするなら最低限2級は必要です。この資格を取得すれば、自動車整備工場で必要な整備業務のほとんどを担当でき。就職や転職にも有利に働きます。実技では基本工作、一般的な修理、点検・分解・組み立て・完成検査などが出題されます。
最終的なゴールは1級自動車整備士
「1級自動車整備士」は2級からより難易度が上がります。車種によって資格が分かれており、下表のとおりです。
1級大型自動車整備士
大型自動車の整備
1級小型自動車整備士
小型自動車の整備
1級二輪自動車整備士
バイクなどの二輪車の整備
また、電気自動車や水素自動車など、次世代自動車の整備もできます。
2級では任されない、高度で精密な仕事も担当でき、すべての自動車を整備できます。もちろん、それだけ周囲からの期待も高く、就職のチャンスも大きく広がります。
特殊分野のスペシャリスト「特殊整備士」
「タイヤ」「電気装置」「車体」のいずれかに関して、一般の整備士よりも深い専門知識や高い技術があることを証明する資格です。1級に加えてこの資格を取得することで、幅広い相談に対応できます。就職や転職の際の評価が高まることは言うまでもありません。
自動車整備士になるには?
自動車整備技能登録試験
自動車整備士の資格取得は、日本自動車整備振興連合会が開催する「自動車整備技能登録試験」に合格することが条件です。試験は資格ごとに、学科と実技に分かれています。
登録試験は毎年2回ずつ行われています。具体的な受験日程や受験料などは日本自動車整備振興連合会のホームページなどで調べられます。
ちなみに令和3年の受験料は、学科試験が1級9,300円、1級以外7,200円、実技試験はいずれも14,000円です。
自動車整備士試験の受験資格を得る方法は二通りあり、整備士を養成するための施設(学校)に通うか、職場などで実務経験を積みます。
整備士養成施設
一種と二種に分かれており、一種は国土交通大臣が指定した自動車大学校や整備専門学校、二種は各都道府県の自動車整備振興会技術講習所です。
これらの施設に通い、決められたカリキュラムを修了することで、自動車整備士試験の受験資格を得られます。また、カリキュラムの中で実技相当の実力が身に着いていることを確認されるため、実技試験が免除されます。そのため学科試験だけ合格すれば資格を取れます。
整備士養成施設を利用しない場合
認定された整備工場で実務経験を積まなければなりません。3級の受験資格を得るまでに、1年間の実務経験。2級の受験資格を得るためには3級取得後に3年間の実務経験(トータル4年間)、1級の受験資格には、2級取得後、さらに3年間の実務経験(トータル7年間)を要します。
実務実績ではかなりの時間を要するため、専門学校や養成講座など、自動車整備士を養成する施設を利用して合格を目指す人が多くなっています。
資格取得で活躍の場を広げる
自動車のトラブルは、突発的な巻き込まれ事故を除けば、ほとんどが未然に防げると言われています。そういう意味では車検をはじめ、さまざまな点検・修理を行う自動車整備士の仕事は非常に重要です。
豊田市には自動車関連の職場は多く、特に重宝されるかもしれません。
車が好き、機械いじりが得意と言う人は、社会の役に立ち、高待遇にもつながるこの資格を取得して、活躍の場を広げましょう。